音楽ワークブック・1ミレミ (6-7p)
YouTubeでみたい人はこちら
自分の中に音楽フィールドを確実に作る
さて、ここから「ミュージックリテラシーワークブック1」を音声や動画を交えながら実際やってみます。
このページは、これから自分の体感と音楽とを結んでいく方法として、とても大事なことを伝えています。この方法は、このワークブックだけでなく、日々の音楽生活にも生かしていけることと思いますので、よく咀嚼して、理解し、実践してみてください。
最初は、とてもとてもシンプルな、たった3つの音です。
まえがきにあるように、音楽の種から育てる・・・ということ。あるいは最初の一滴から。音楽はどこに生まれるのでしょうか?人の心の中、そして、音空間、そこを行き来して生まれてきます。
感じること、という音楽の土壌を肥やしながら、種を大切に育てていきましょう。
インプットとアウトプット
ポイント
このテキストでは「すぐできる」アウトプットだけではなく、自分をおいてけぼりにしないで、理解すること、感じること(インプット)を育てながら進んでいきます。上のページの□はそのための方法です。まだるこしいようですが、これからもこの方法でやってみてください。音と楽譜とイメージが一致するように、よくきいたり、こえにだしたりして、練習してみましょう。そうすることで今すぐわからないことも練習をかさねるうちに身についてきます。
よくわからないことは、今はよくわからないんだなあと思っておけばよいです。
楽譜の省略
前半は略譜になっています。
音の高さもこのミとレの2つだけです。
まず、この風景になじんでください。広い世界はそれから少しずつ広がっていきます。
やってみる
- 誰かに演奏してもらってきく・・・・客観的になっている音をきいてみます。どんな印象でしょうか?
- 指差しながら、音名で歌う。・・・・なっている音と音名と発声を一致させます。
ピアノと同じ音程で取りたい人(固定ド)
自分の声の高さに合わせて歌いたい人(移動ド)
もし、ピアノと同じ高さが難しい場合、少し高くなったりひくくなったりしても良いです。ただし、ミとレの音の違いははっきりと聞き取れるように歌えるまでやってみてください。
下の音声はその一例です。
- 鼻歌でうたう・・音を点だけでなく、ながれで受け止めて見る練習です。また音名を手放して、純粋に音の高さを感じることも大切です。
固定ドでハミング
移動ドでハミング
- 「あー」や「うー」でうたう・・・・さらに流れのなかで音楽を形作る練習。ミレミと歌ったときと同じ動き、それが音楽の流れです。音楽はおんめいのところにあるのではなくて、音名を取り払ったところにあります。
固定ドで母音唱
移動ドで母音唱
- 心の中で、きいたり歌ったりした音を思い出す。・・・これは音名で思い出す、音名をつけない「音」で思い出す、と2つの方法があります。初心者は最初音名で思い出して、その後、音名をつけないで音を思い出す、という2段階がよいです。音名はたやすく思い出す、という人は、音名を心の中で完全に消して音だけで思い出すように習慣づけましょう。
- 楽器でならす・・・・楽譜に書いてある音を鳴らすのではなく、心の中でなっている音を再現するつもりで演奏してみてください。
- 楽譜を眺めて心で歌う。・・・・今度は指差しをしません。自分がどこを歌っているかわかるでしょうか?
書いてみる
音がわかったら、真似をして書いてみましょう。
心で感じながら書く習慣をつけましょう。
音名(音楽用語)
ミ・レ・・というのは音の高さにつけられた名前です。国によって、あるいはジャンルによって使う音名が違っています。一般的にはドレミファソラシド。
*音名*おんめい
おとのたかさにつけたなまえ
ドレミファソラシドはイタリアの音名
CDEFDABは英語音名
Cツェー・Dデー・・はドイツ語の音名
ハニホヘトイロハは日本の音名
公開している音楽ワークブックページ
- ミュージックリテラシーワークブック購入ページ
- 音楽ワークブック「はじめるときのおねがい」
- 音楽ワークブック・1ミレミ (6-7p)
- 2、音のうごき(音から音への壁を取り払う)
- きく〜アウトプットの体験練習
- 3.のびる音・・自分の音楽空間を広げる
- 4音のやすみ・余白をしっかりと味わう
- ト音記号を楽しく描く
- 5くくる(人が意味を獲得するためのツール)
- 6.拍(pulse)/心臓の鼓動のような・・
- 7.拍子 (beat)/きざまないで”くくる”でとらえる
- 8音符/”のびる”実感と拍感で時間をつかむ
- utena music fieldの音楽テキストを公開しています。