2021.11.18 utenaの思考

楽譜の点から点のあいだを描く

点を弾くだけで精一杯の子どもたちに

ピアノを始めたばかりの生徒は、よく音が点、点、という感じになりますね。

昔は、こんな風に諭していたもんです。

「音をちゃんときいてね。
指で音が消える まで鍵盤を押さえといて、
次の音の時に入れ替えるの、
せーの!」

いやー、難しいでしょう。そりゃ。

身体的な法則だけをいうと、肝心の所が伝わらない。

肝心、というのは、

うたごころ とでもいうか。

ぷちぷちきれるということは、

その子の注意が「音、押さえる、なった。次の音、押さえる、」ということで手一杯とか

指先でなく身体で指のことをしようとしている、とか

そんなことが原因なのだろうと思います。

原因がわかったとき、それを、指摘して修正するよりも、

うたごころを育てていくほうが先。

きこえ方が変わってくれば、弾き方を変えるのは自然な成り行きになっています。

十分にどんな風にすれば心地よい音なのかわかったとき、

細かい指摘も伝わるようになります。

子どもたちに、音楽を点ではなく、動線で教えていくのが

音楽を描く’ 音楽プロセス体験の考え方です。

生徒たちも大好きメリさんの羊のワーク


何度描いても 飽きないのです。
子どもより楽しみすぎないのが私の注意点。

メリーさんのひつじ。

音楽の時間軸にそって耳を澄ませる練習でもあります。

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