フリースクールでの活動(秋津亭参加者の研究)
子供の為の「音楽を描く」ワークショップ
utena drawing と音楽プロセス体験を一通り学ぶ発展プログラムの後、希望する人は研究コースの「秋津亭」でutena music field での対話を続けています。その一人、アレクサンダーテクニークの指導とフルート指導をされているたなさんから、「子供たちにもきっといいからフリースクールでやってみたい」という提案をいただきました。
早速、Zoomで二人でいろいろ話し合いをしました。
どのくらいの人数か、どのくらいの年齢で、普段の様子はどうか。
何分のプログラムになるか、どのくらいのものができるか、
道具はどんなものが用意できるか、楽器は?
どこまでを目的とするか、ということも
しっかりとイメージをつくっていくことによって
決まってきます。
なによりも、子どもたちにとって、
良い時間となることが、まずは第一の目標。
それは、単に「なにかやってる」だと、やらされているのと変わらないし、
「興味本位」でも「消費して終わり」でもなく・・・・
のこあたりは、継続して学んでいただいているから
お任せできるところ。
私に確信があったのは、お話を伺いながら、
子どもたちはきっとこの方法が気にいるだろう、ということでした。
感覚をのびやかにすることは子どもたちにとって
待ち望んでいたことのように受け入れられます。
なので、そこをきちんと伝えることができたら、大丈夫。
フリースクールというのも相性が良さそう。
あとは、ドローイング自体が音楽ときちんと連動していれば、
子どもたちはついてきてくれるはず。
あとはたなさんに不安なく始められるように
できる準備を全てやっておくこと。
そういう観点から、Zoomでのやり取りは進んでいきました。
いかにイメージを具体的に思い描くか、ということと、
もう一度、一つ一つのutena drawing ワークの意味についての復習と
伝える側の姿勢について。
メリーさんの羊の歌詞が実はとっても長くて、
意味深だったことなんかも発見したり、
タイムラインをつくって送っていただいたり。そうして
たなさん自身の中で、どんどんイメージがリアルになって行ったようでした。
ということで当日の様子は、タナさんのブログに詳しく書かれています。
その夜には気になっていたので、お電話して
またZoomでお互いパジャマでその時の細かな様子などお聞きしました。
なるほど、ヨガで身体をリラックスした後のワーク、これ、きっととてもよいでしょうね。
たなさんはアレクサンダーテクニークの指導者でもあるので、
身体とutena drawing について、非言語レベルでの理解も深まっておられるよう。
これからが楽しみです。
何はともあれ、参加した人たちがみんな楽しくできたようで
よかった!!
これを良い機会と思い、
発展プログラムコース・秋津亭のほうで
もし、自分でワークを行いたい、という人には
私のほうもできるだけ良い話し相手になれたら良いなあと思っています。
この人の体験と音楽とのコミュニケーションツールのutena drawing が
私ではなく、それを学んだひとから誰かに伝えられたということが
こんなありがたく嬉しいことだったとは。
こうやって、「音と音のあいだのできごと」に感覚を開くことが
当たり前につたわっていけばいいな。
そうだ、そのために私もこうやって伝えて行こうとしてるのだから。
初めてその輪が一つ広がったわけです。
嬉しい。