2016.09.10 u.dの活用例

【フルートのための12のファンタジア/テレマン作曲】

utena drawing はその人が音楽を模索するためのアプローチのほうほうなので、どんな楽器にも応用できます。そして、楽譜にかけるものであれば、どんな音楽にも。
その一つをご紹介します。

フルート個人レッスンの課題として、受講者の方からの提示があったのが

テレマン作曲、フルートのための12のファンタジアから

2.FANTASIE (a moll TWV40.3)

fantasie2score

の主に 冒頭の11小節のGreveと3曲め Adagio

発展プログラムをしっかり受けて頂いた方で、「音楽を描く」が互いのコミュニケーションツールとしてこなれてきているので、描いてみましょう、という提示にとどまらず、ディスカッションのメモのように使ったりもしながら、レッスンしました。

レッスンの内容は

一つにはこの曲の理解を深めること。バロック後期という時代背景(その時代の楽曲の特徴)・アナリーゼ

同時に、自分自身のきいているもの、これから聞いていきたいものの意識化。

多層的な音楽の自分の不得手な領域について、臆さずに、認め、受け入れ、たがやされている様子。

ご自身も多くの指導をされながら、この姿勢あっての、吸収力。

受講された方のお話では、これまで「強弱弱」の繰り返しが3拍子、ということをメトロノームで叩き込んできた、ということでしたが、

それも一理あるし、でも、拍・拍子はもっと何かあるかもしれない、と、話し合いました。”多層性”だから。

「音楽を描く」の理論でよくお伝えする、「多層性」というのば実に便利な概念です。

telemann fanntasie2

(フォルムが逆向きの2種類あるのは、左利き・右利き・での体験の違いなどを模索した跡。この写真はまだ模索中で、結局上下をいれかえた。)