生きた拍(受講者の声)
2年継続して来られた方たちが、それぞれにワークを受けた経過を感じ始められているようです。
アレクサンダー・テクニークとの共通点を早くに見抜かれて声をかけていただいた受講者の方の感想。
2年ほど前から音楽をスケッチで表すというスケッチワーク(http://utenamuse.mimoza.jp/)を習っている。
このワークの考え方は、リズムを普通は点で取るけれど、そうではなく
点と点の間はちゃんとつながりがある、というもの。
なので、ワークでは拍を点ではなく線で表す。
ワークを習い始めた最初の方は、私の昔の「書く」という古い習慣のせいで、
なかなか気持ちよく書けずにいたのだが、それがだんだん消えてくると、
ちょっと光が見えてきた。
そうすると、ATにも通ずる、とても興味深いことがわかってきた。
音楽の中において、拍と言うものは生き物なので、決してメトロノームのように
機械的に捉えられない、ということ。
そして、その拍やリズムは自分の身体から自発的に起こって来るものなので、
無理やりメトロノームで矯正することは、根本的にはできないということ。
(世間ではそうやっているし、私もそうやってきたけれど。)
つまり身体のバランスが悪いと、リズムもうまくとれないということ。
フルートを吹いている時によくある「しっくりこない感」は、身体の力みや練習不足も
もちろん原因にもなるけれど、「拍感が身体に入っていない」ということから
来るのかもしれない、と最近は思うようになってきた。
(フルーティスト・アレクサンダー・テクニーク指導のTさん)