2018.03.16 開催日誌

愛媛・音楽を描く定期講座3月

音楽を描く’講座のメソッドは、最初のころは、クレヨンと一緒に心や身体が動いていって、それが音楽の流れと一致していく楽しさがあります。

回を重ねるごとに、体験が濃縮されていって、また、バリエーションも増え、きくことへの感覚の広がりや、関心も変わってきます。

毎回出会う曲とのランデブーが、楽しい、という段階から、徐々に深まってきて、本質的な体験へと深まりつつあるのを感じる今回でした。

音を聞いてそれを受け身で描くだけでなく、音を鳴らす側になって体験してみよう、ということで、前回・前々回は アメンボのワークをそれぞれにピアノを鳴らす役を交代でやってみました。

そのとき体験を語り合った、そのプロセスを経て、の今回。

感じ方を抑えたり、無理に伸ばしたりせず、感じたままを育てていく、そして、自分のこれまでの感じ方だけに固執しないで、新しい感覚も取り入れていく、というこの講座の方法も回を追うごとに共有できるようになってきていて、感覚と思考とがきちんと生きた 話ができる、という歓びも、得難いものになってきています。

そうした中で、マルティーニの愛の喜びの冒頭のメロディ だけを、取り出す、という濃いワークに発展させることができました。

つまり、「音楽は流れになるもの」という一般的な方法から離れ、たった8小節のメロディをとことん味わう、ということをやってみたのです。

そのなかで、思ったこと、感じたこと、この曲のことを語り合い、それぞれの体験の追体験もやって・・そこに情報はいくらでも眠っていて、それをめざめざせ、やろうと思えばいくらでもすることがあります。

まるでパン種が膨らむように・・・

 

 

上の写真はその8小節の音高のワーク。見事な曲線を描いています。

アウトプットへの関心も芽生えてきているようです。

次は笛で移調のレクチャーをしつつ、アウトプットしていく予定。

誰のでもない”自分の音楽”を探している人に。

ジャンルや音楽歴は不問で、
五感をそだてるところから始める講座・レッスンをしています。

「音楽を描く」講座
「実感してすすむ楽典講座」