愛媛【愛の喜び・2】2018/6/10.u.dワークショップ
五感で学ぶ音楽講座・音楽を描く
マルティーニ ”愛の喜びは” のメロディを奏でる
前回に引き続いて、マルティーニ作曲の「愛の喜びを」の前半メロディ。
この講座は、初級コースとして始まったもので、一回一回が楽しくできるように、と工夫して講座内容を練ってきました。だから、その先にどんなふうになっていくか、ということは最初は念頭にありませんでした。
それでも、1年半継続していく中で、音楽体験も豊かになり、知識も少しづつ積み上がっていたのでしょう。
笛をやってみよう、という話が出たのは参加者さんたちの方から。講座はマニュアル化してしまわないように、参加者のみなさんが、今深めたい楽しみたい、ということは、ちゃんとキャッチボールできたらいいなあと思っています。なにより、その成熟が嬉しい。
アウトプットしていくことは、体験をよりリアルにすることができるし、
なにより、自分の体感で音楽を生んでいくって、音楽を受け取るときには感じなかったものがあるはずなのです。
そして、それが自分で音楽を奏でる喜びの始まりであると同時に
苦しみの始まり、でもあります。
だとしても、それでも・・・・・
この、海に船出するような、冒険に満ちた素敵な体験を、この愛媛の講座の皆さんと共有できる日が来るなんて、始めた頃には思いも及ばなかったことでした。
音符はまだまだ、たどたどしいけれど・・・
改めて、楽譜から音楽を読み取るのって、なんて大変な作業なんだろうと、それを私も、ゼロに戻って一緒に体験させていただいているわけです。いろんなことが目からウロコ。
音楽関連のお仕事をされている方も、本当にゼロに戻って学ばれている様子に、こちらが感心。
いや、音楽を知っている、とか知ってないとか、 この講座、関係ないのかも。
楽譜は、自分たちで書き取り、記譜法にも少しづつ触れてもらいました。
その経過の中で、動線も描きます。前回描いたこれをそれぞれに更に深めつつ、他のアプローチも。
拍・拍子・音高・フレーズ。
そして楽譜、という2次元と、楽器演奏という体験と。
情報は一気に立体的に重層的になってきますが、ひるむことなく立ち向かっていけるのは
この描くワークの良さ。
ちょっとした動線の差異が、体感としては大きく感じられ、それが音楽を受け取りやすくも難しくもしますし、音楽の流れをどこで捉えるか、という問いに結びついてもいきます。こんな小さなメロディでも、いくらでも掘り下げることができる。嬉しいことです。
後で撮った写真の皆さんの笑顔が緩やかで和んでいて、このささやかながら実質感のある音楽のやり取りが回を追うごとに深くなっている証拠なのかなと思ったりしました。写真は残念ですが、公表しません。加工してなんとか、と思ったのですが、顔にモザイクかけたり、上書きしたりするのって、私はどうしてもできなくて・・
おまけ 花たち
花の好きな人も多いこの講座枠。
6月の花が集まりました。
マルティーニ 愛の喜びは について
結婚式でもよく使われる、この曲ですが、なんと、この歌詞、「愛の喜びは」のあと、
「長くは続かない」って歌ってるのですって!
詳しくはこちら
作曲家のジャン・ポール・マルティーニは 1741年から 1816年 、ドイツで生まれ、フランスで活躍した作曲家。
そして、この曲、エルビス・プレスリーがカバーしているということで早速聞いてみました。
冒頭2音目で5度ずり上がって下がるアレンジ。なるほどなー、クラシックじゃなくなるわー、ポップスになるわー、と関心しきり。歌詞の内容的には元歌にちかいものがあり、この曲のエッセンスがちゃんと生きてる。
「好きにならずにはいられない」
前回の愛媛講座の様子はこちら 愛媛・u.dワークショップ5月
先月の記事では、マルティーニの「愛の喜びは」、フレーズのドローイングした様子などを記事にしています。