2019.02.03 音楽室便り

個人ワークとduo

愛媛東温音楽室
2019/2/3の日誌

レッスンを始めて1年経って

月2回のペースでレッスンを重ねているご家族の月謝袋を見たら、
先月でいっぱいになっていて、
もう1年たったんだな、と気がついた。
音楽を描く’ところから始めて、歌を歌ったり、コードを習ったりしてもらっている。
私も何を教える、という固定概念に縛られないでレッスンさせてもらっているので
とても勉強になる。
そう、大事なのは、その人の生身の実感。


芸術療法のセミナーで、音楽だけでなく、
箱庭やドラマセラピー・絵画療法・詩歌療法・園芸療法などに触れたときに感じた、
流動的な対話、とでもいうのか、
それらのどの領域にも根底にあると感じたもの・・
ゆるく逃れたり抜け出したりしながら、螺旋にひとを育んでくれる「なにか」の存在。
そのなにか、それと、人のふれあいと。

素朴で自然な出会いがそれを思い出させてくれる。
いつも、そんなレッスンになる。

1年かあ。確かになにかそれぞれの中で動いていってる。
そして、「音楽的な」レッスンはいつのまにか
音楽の学習になってもいっている。

交互に描く

絵画療法で教えてもらった、スクイグルという方法もよく使う。
遊戯療法の一つ。

スクイッグルとは「いたずら書き」のこと。
画用紙に線を交互に描くことが対話の代わりになる。
「交互に」というのが、とてもよくて、
スクイッグルがヒントとなって、今の二人で描くDuoが生まれた。

写真はそのDuoで描いたもの。

きょうは 最初はは「はるがきた」を歌いながら、
でも、慣れてきてから、互いの呼吸のやり取りで描いたのが
写真のもの。

冒頭のものは男の子の秘めた躍動感が、
下のものは、柔らかでおおらかな女性らしいかわいさが。

音楽を描くのは、ささやかなアウトプット、だから負担を感じないで表現ができるのもいいところ。