2017.09.17 開催日誌

9月の東京日誌

毎回お世話になっている、新井薬師前駅のスタジオ響のある西武新宿線の新井薬師前駅は、高田馬場から3駅です。近所のキッシュやさんで、キッシュと野菜のマリネを買ってきて、ときどきスタジオで食べます。とか言って、そういう場合、写真がここにどんと乗るんだろうが、画像はありません。すみません。昼食も取らずにスタジオに駆け込む方もいて、ご飯片手にレッスン、ということも時々あります。食べもののもちこみオッケーなのもありがたいのです。(上の写真は別の下町の路地)

そのスタジオ響にとっぷりはまって、まとまってワークができるのが私にとってはありがたい東京行きなのですが、今回は私の中で一つテーマがありました。例えばリズムと音高がメロディを支え合っていることとか、拍子とフレーズ、とか、伴奏とメロディ、と言った、2つの要素が出会う所にできる多重で一つの流れをどうやって可視化していくか、ということ。東京へ行く前にそれをずっと考えていて、実際にやっていただきました。講座だけでなく、自由参加の時間があって、ここは何でもありで実験室みたいになっていますが、研究コースでやった二層のオスティナートを、描くだけではなくて、体を使って動いてみようという事もやってみました。

描くことで体験した同じ曲のなかの2つの違う流れを二人でやってみる。それを他の人は眺めてみる・・・で、なにが見えてくるだろう。という試み、最初は、水の底からランダムに気泡がぽこっとあがってくるかんじ(参加者の感想)だったものが、何度も繰り返すうちに2つのことなった動きが連動したものとして見えてくるようになり、なんならもういつまでも眺めていたい、やっていたいような心地よさでありました。

音楽を実感から理解して、実際の動きに馴染んでいくことを目的としているのが「音楽を描く」ワークですが、身体を使って立体的にそれを再現していくことで見えてくる「音楽を動く」ワークの実験、ここでも形になるものを追うのではなくて、その時その時の実感や気付きに丁寧によりそってみるのがいいかなと思います。参加者ののりのよいのに助けられます。(笑)

また、今回は、フィンランド生まれの歌唱療法、アンカヴァーリングボイスをされている方との出会いがあり、これについては改めて記事にしたいと思っています。

入門講座(グループワークのほう)は、基礎からゆっくり取り組みました。これまで続けてこられた方も改めて、◯やアメンボをやってみて、逆に新鮮に感じられたりしたようです。

楽典は、一拍の分割を体験するリズム打ちと、自然短音階を少し。