【フルートのための12のファンタジア/テレマン作曲】
utena drawing はその人が音楽を模索するためのアプローチのほうほうなので、どんな楽器にも応用できます。そして、楽譜にかけるものであれば、どんな音楽にも。
その一つをご紹介します。
フルート個人レッスンの課題として、受講者の方からの提示があったのが
テレマン作曲、フルートのための12のファンタジアから
2.FANTASIE (a moll TWV40.3)
の主に 冒頭の11小節のGreveと3曲め Adagio
発展プログラムをしっかり受けて頂いた方で、「音楽を描く」が互いのコミュニケーションツールとしてこなれてきているので、描いてみましょう、という提示にとどまらず、ディスカッションのメモのように使ったりもしながら、レッスンしました。
レッスンの内容は
一つにはこの曲の理解を深めること。バロック後期という時代背景(その時代の楽曲の特徴)・アナリーゼ
同時に、自分自身のきいているもの、これから聞いていきたいものの意識化。
多層的な音楽の自分の不得手な領域について、臆さずに、認め、受け入れ、たがやされている様子。
ご自身も多くの指導をされながら、この姿勢あっての、吸収力。
受講された方のお話では、これまで「強弱弱」の繰り返しが3拍子、ということをメトロノームで叩き込んできた、ということでしたが、
それも一理あるし、でも、拍・拍子はもっと何かあるかもしれない、と、話し合いました。”多層性”だから。
「音楽を描く」の理論でよくお伝えする、「多層性」というのば実に便利な概念です。
(フォルムが逆向きの2種類あるのは、左利き・右利き・での体験の違いなどを模索した跡。この写真はまだ模索中で、結局上下をいれかえた。)