utena drawing で使う道具
動線を描いて音楽的な体験を育むutena drawing です。
とっかかりには、その辺のあまり紙に鉛筆で十分だと思います。(ペンよりは鉛筆のほうが伝わると思います。)
でも、やっていくうちにわかってくると思いますが、感覚を研ぎ澄まし、広げ、安心して委ねるためには、紙と筆記具はなんでもいいというわけにはいかなくなってきます。
筆記具を動かした時に、手応えがありながら、滑らかであること、そして、心地よい線になること、繰り返し描くので、重ねても発色の美しいものが、よい体験を導いてくれます。また、筆圧で濃淡がでるものが必要です。
そこで、あれこれ試してみた結果、ワークショップで定着している道具を紹介します。
スケッチブック・画用紙
画用紙は滑りの良いものが良いのですが、たくさん描くので、百均で手触りを確かめてみて、ザラザラしすぎないものを選んでください。それから、ペラペラの紙いちまいだと、動線を描くうちに動いたり、めくれたりしてしまうので、束になっているスケッチブックか、画用紙なら厚手のものの方が良いでしょう。
描いてきた様子を自分で確かめられ、資料としても残しやすいので、スケッチブックがおすすめです。
筆記具
画用紙はたくさん消費するので、あまりこだわれませんが、クレヨンなどの筆記具は気をつけて選びましょう。クレヨンや色鉛筆は百均のものは滑りが悪いのでおすすめしません。
おすすめはこれ。
WILD Pastels(ミチコーポレーション)
どうしてutena drawing にあっているかというと とにかくどこのクレヨンよりも柔らかくて滑らかでよく滑ります。あと、強弱もつけやすい。 クレヨンに滑りごごちを求めることなど、あまりないとおもいますが、utena drawing にとっては大問題。 そして、色の美しさ。 色はシュトックマー社には敵いませんが、でも素朴だし、 化学的なものが混ざっていないので、色を重ねた時、嫌な不協和音がないのです。 黄色と青で描くとちゃんと緑になります。 12色入り693円 24色もあります。スリランカで天然のものだけでつくられている、とか、 全て手作りとか 売上の一部を環境保護に使われる、など、 コンセプトも共感です。ただ、とても折れやすいです。が、お値段も安いのでどんどん描いて消費します
コヒノール社のマーブル色鉛筆
なめらか、発色の良さ、濃淡のあらわれ、この一本で表情がよく見えます。
でも、これも折れやすいです。
音高・メロディのワーク
音高やメロディラインのワークは、他のワークとすこし違うので、画用紙ではなく、方眼紙を使います。また、細かい動きをしたり、一枚に違うラインを描いたりするので、何種類かの色を使い分けたりもします。
音高・メロディのワークのときあるとよいもの
- 一センチ角の方眼紙(B4推奨)
- さくらクーピーペンシル(シンプルなものはマーブル色鉛筆でもOK)
- ものさし
- あと、固定するためにマスイングテープもあると便利です
そのほか
シュトックマー社のクレヨンも、使うことがあります。色の美しさはダントツです。ただ、素材に使われている蜜蝋が冷えて固くなると、滑りは悪くなります。(ザラザラはしないので、その重みがいいときもあります。)
2B以上の柔らかさの鉛筆も使いやすいです。