シューベルトの「野ばら」を紐解く・その楽曲の流れを自分の内に。
noteオンラインサークル
「シューベルトの野ばら」を中心に
2022年 6月のオンラインの朝ワークの様子です。
シューベルト作曲「野ばら」
シューベルトの「野ばら」(Heidenröslein, D.257 -Schubert, Franz) を材料にして
音楽の構成を体感しました。
U.Dで理解・実感するシューベルトの野ばら
写真の花模様は、「音楽から想像したものを自由に描いた」ものではなくて、綿密に音楽を体感と結んだものでutena drawingを使って、楽曲を理解し、演奏に結びつける、言うなれば、体験型のアナリーゼ(楽曲解析)です。
今回は、近藤朔風の日本語訳詩を使いました。わらべはみたり、のなかのばら・・・おなじみの歌詞です。
モティーフのどこに膨らみを感じるか、
メロディも歌詞も2小節が小さな単位となっています。いわば曲全体を植物に例えた時それは一枚の葉っぱや花びらのようでもあります。
ワークショップでは、この小さなモティーフを形を変えながら、感じ方を模索しました。
どんな動線がここちよく響くかな。
メロディと呼応するには?
そんなことも感じてもらえたでしょうか?
このモティーフの、膨らみや収縮、といった体感。
それは、感じる人の体感のなかから湧いてくるものでもあります。
なので、音楽プロセス体験では、その膨らんだり落ち着いたり、という体感を微細に感じるワークが別にあります。今回は、そんなウォーミングアップの体験を何度かされた方たちだったので、その応用、という感じでやってみました。その辺は参加者にあわせながら内容を決めています。
また、この2小節は前の1小節と後の1小節で言葉としても対になっています。
わらべはーみたり
のなかのーばら
きよらにー咲ける
そのいろーめでつ
あかずーながむ
くれないーにおう
のなかのーばら
というように。
日本語に訳した近藤朔風は、メロディの流れをうまく使っていますね。
モティーフをもとに構成を捉える
さて、小さな花びらのような2小節をよく味わって次は、
4つで形をなした、花模様。
歌いながらデザイン的に配置することでその構成が見えてきます。
つまり、2小節×4で一つの文章。それが二つありますが二つ目はフェルマータでのばされ均等ではありません。
音楽の美しさは
均等であることと
その均等から自由に逃れること。
それを理屈ではなく感覚で捉えられるのがutena drawingのよいところ。
たった15分間
音楽に浸るたのしみ。
私も楽しく取り組んでいます。
やってみた感想をコメント欄にいただいています。
こんな感じ。
zoomは録画して、一週間、閲覧できるようになっています。
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