うてな便り　7月

一曲をまるまる使ってのレッスン

生徒さんはそれぞれに、リトルコンサートに向けての曲に取り組み始めています。
utena music field で大切にしているのは、コンサートありき、で曲を仕上げていくのではなく、そのプロセスで拾っていくものほうです。

たとえば、音名の読みと鍵盤や指使い、拍子のこと、主音とスケールのことなどといった、楽譜を読むために必要なツールはこれまでも学んできています。それがどんな難しい曲でも応用が効く、ということを実感してほしいなと思うのですね。だから、いきなりメロディを弾いて、真似をさせる、というようなことはできるだけしません。普段のレッスンと同じようなところから始めます。自分でわかってつなげられるようになるまで、待ってみます。

たった一つの曲から、学ぶこと。
曲の気持ちや、難しいところをどんなふうに乗り越えていくか、テクニックの問題、音の響かせ方。こういうことはなかなか普段のレッスンでは突っ込んでやっていくことができません。一曲集中だからできることです。
レベルに関わらず、その曲を十分理解して、仲良くなってもらいたい。

特に今年はそういうことを大事にしていこうと思っています。

1・2年生は、長い準備期間中もどんどん成長していきます。
選んだ曲より学びのほうがおいこしてるな、と判断した時には、もう一曲足してみることもあるかと思います。
ご家庭でもどうか、良い声かけをお願いします。