虹のワークをやってみる(動画付き)
試しに一つ描いてみましょう
拍・拍子・音価を体験で捉える「虹」のワーク
リズムがとれない、と悩んでいる人にもおすすめです。
さしあたって4拍子の曲ならなんでも構いません。
誰かに安定した拍子感で演奏してもらって描く、自分で歌いながら描く、CDなどに合わせて描く、・・・方法が違うとそれぞれ体験そのものも違うものになるはずですが、とりあえず、どんな方法をとってもらっても構いません。
動画を見ていただくとわかると思いますが、やっていることは至ってシンプルです。
(動画は上からとってあるために上下が逆に見えます。)
まずは4っつこぶを拍子にあわせて、行ったり来たりします。
一拍の長さがこのくらい、とか、4拍で一小節、ということを「知識」からではなく、「身をもって」しることができます。
手を叩く、とか体で表現する、ということと何が違うでしょうか?
このスケッチワークですと、拍から拍をどのように動くか、が具体的に見えてきます。
遅れる場合、走る場合、どこが遅れるのか、走るのか、ということも細やかに観察できるのです。
そしてそれを説明するまでもなく、感覚的に捉えられたなら、自然と修正できてきます。
また、このコブのどこがどのように動いているか、ということは、人によって違う動きをしています。それはそれでよし。
グループワークでは、いろんな人のを真似てみて、自分の柔軟性を深めていく、ということもやっています。
もし、お友達が近くにいたら、ぜひ 画用紙がくっつくくらい近づいて、並んで描いてみてください。
身体を大きく使った動作には、無意識が関わっていて、それはそれでいいのですが、このワークでの意図は少し違っていて、やっていることと聞いていることの連動に意識的に関わっていくことが大切になってきます。
それも、人に言われるのではなく、自分で観察ができるようになってきます。
さて、次の段階。
拍のコブが並んで描けたら、2つ伸ばす音符「2分音符」を曲に合わせて、描いてみます。
2つ音を伸ばすときに、つい顎なんかで拍を取って「1・2」と数えたりしませんか?
あれだと、せっかくのびのびしている2分音符が詰まってしまって、曲本来の動線を見失ってしまいます。
ですから、ふたつ分の拍のコブを放物線でまたいで、着地するのです。
3・4拍伸ばす音符も同じ。
どんどん伸びやかになっていきますね。
4拍は一小節の長さでもありますね。
たったひとつのワークですが、何層もの学びの意味があります。
お試しあれ。