2019.05.09 開催日誌

2019.5月の愛媛定期講座

生活の片隅にある不思議ですてきな 時間

・・と参加者さんがおっしゃっていました。
生活の中に音楽が溶け込んでいっているっていうことが、この継続している講座の意義というか、意味というか、根っこになっているような気がします。
もちろん、継続できるように、協力していただく人たちのおかげ。
会を重ねるごとに、表情が緩やかになってきているのが、なにより、私も嬉しいです。

いただいたシャクナゲの花の色がすてき。


今回は2つの目標をもっていました。
ハーモニーを体感すること
いくつかの3拍子に触れ、その差異を感じてみること

ハーモニーは前々回の続き
3拍子はだいぶなれてきた感じがするので、バリエーションを楽しんでみようと思っていくつかセレクトしました。

触感と質感から自分の居場所を確認する

歌いなれていない方は、歌っているとき、出している音程が不安定になったり、他のパートに引っ張られたりしますが、ずっと自分の定位置としてミならミを歌い続ける、というのは、一体どんな風に感じれば良いんだろう、ということを、今日のワークになるまで、ずっと考えていました。
その方法を今日は試してみた、というわけ。

触感というのは、対象の場所や質感を捉えるのと同時に、自分の「感じる」という体験も同時にやっているはず。
ミというのを「正解の音」としてのソトからの認識ではなくて、そこに居続けて、周りが経過していく、その体感
それは例えば、流れる小川に足を突っ込んで、流れを楽しむ、みたいな、そんなふうに気づいていくことができたら、と思ってやってみたワーク。
ハーモニー体験ワーク、とでもなづけようか。

いつもの減衰のワークも少し触感を丁寧にやっていっていたので、より、体験が目覚めて居たように思います。

そして、ハモってみるワーク。

いつも、方眼紙で描いていたものをフリーハンドで描いてもらいながら、音関係をしっかりビジュアル化。
音高をフリーハンドで描いてもらうのは、2年半の蓄積があるから。
十分理解ができているならむしろ、方眼紙は形成活動を逆に押さえていく縛りになっていくかもしれないから、程々で手放すことも必要なのかも。

発声の練習にも、utena drawingを使いました。

音高のエネルギーとして上がることと、声帯を緩めること。
同じ発声をしながら、逆方向にドローイングを描いてみたり。
速くしてみたり遅くしてみたり。
俯瞰とドライブ感の両方がここでも必要。
やりながら手応えに変わっていってるのが面白い。
確実にハーモニーは美しく響き合う様になっていきました。
すごいすごい。

途中、○を描いているときに、「集中しすぎないでね」と声をかけると、とたんにふっと力の入れ具合が柔らかくなった人がいて、ほんとにちょっとした気づき、声掛けが大事だなあと、改めて感じました。

3つの舞曲

舞曲を3曲。
拍子のオスティナートをやってみました。
これが、例えば、3拍子がうまく取れない、という場合だと、3曲の共通のグルーブを見つけて、3拍子、というものの性質を捉えていくのですが、
ここでは、すでにそういう段階を経てきているので、
3つの舞曲の、同じ3拍子の「違い」の方をフォーカスしていくことを目標にしてみました。


それも、私がどう感じるかということの前に、それぞれがどう感じているか、それをお互いが確認しつつ。
対話が楽しいひとときでした。


詳細は、noteの方にも書いてみました。

note 音楽を描く’日々の記録(3つの舞曲)