utena drawing

utena drawing
“音楽を描く”
という手法

音楽の流れや拍・拍子・音の上がり下がり、それら音楽の要素にうまく馴染めないために四苦八苦している生徒に
「こんなかんじ・・」と描いてみせたのが始まり。「やってみたい ! 」と生徒たちはクレヨンを手に描き始めました。

画像:はじめての「描いてみた」は拍を感じるワークでした

音と動きを合わせていく。それは、感覚にとってワクワクするような、ほっとするような出来事だったようです。
そうやって始まった音楽を描くutena drawing(略してu.d)という方法は、非言語のやり取りを大事にします。
シンプルに繊細にダイナミックに立体的に。音楽体験の深まりがその人の音楽を育てる「音楽プロセス体験」という考え方にとって、なくてはならないのがutena drawing です。
子どもだけでなく、大人も、初心者も、プロも、ジャンルも問いません。これを、面白そう ! と思った人にやってみていただきたいワークです。

準備するもの

画像:紙はとりあえずコピー用紙か百均のスケッチブックで十分です。紙の上を指先でなでてみて、滑らかそうなものを選んでください。

紙はとりあえずコピー用紙か百均のスケッチブックで十分です。紙の上を指先でなでてみて、滑らかそうなものを選んでください。

画像:筆記具も滑りの良いものを。鉛筆ならHよりはBがいいでしょう。クーピーペンシルも滑らかに描けます。いろいろ試してみて自分にあったもの選んでください。(実はここからu.dワークは始まっています。)

筆記具も滑りの良いものを。鉛筆ならHよりはBがいいでしょう。クーピーペンシルも滑らかに描けます。いろいろ試してみて自分にあったもの選んでください。(実はここからu.dワークは始まっています。)

画像:そう、何より忘れてはいけないのは自分自身の聴覚・視覚・運動感覚・触覚・そして感じる心です。綺麗に描こうとしなくて大丈夫!

そう、何より忘れてはいけないのは自分自身の聴覚・視覚・運動感覚・触覚・そして感じる心です。綺麗に描こうとしなくて大丈夫!

こんなシーンで

大人の再スタートとして
u.dは音楽と体験を結びつける、ゼロ地点から始めるのに適しています。ですから、一度は音楽を諦めたという人でも再スタートを切って、実感を積み上げていくことができるのです。これはいくつになってもはじめられます。
楽曲の理解やアプローチの方法を深めるために
演奏を深めたい、と考えるとき、そのもっと楽曲のことをよく知りたいと思うでしょう。u.dは楽曲と対話する力を引き出してくれます。流れを捉えそこねていたことに気付く事によって、練習不足やテクニックの問題と思っていたものも、溶けていくように解決したりするのです。
子どもが音楽に親しんでいくために
子どもは直感的に捉えることが、上手です。一番、u.dを先入感なく捉えられるのは子どもです。むしろ、子どもから学ぶところの大きいワークです。
遊び・レクリェーションとして
老人介護の場で丸を描くワークを継続している方がおられます。音楽的であることで、感覚に働きかけるレクリェーションとして、脳の活性化や運動感覚の刺激としても役立っています。一回限りの体験でも、きっと楽しむことができるでしょう。
音楽教室で
u.dは情報の宝庫です。この情報をうまく解読することやアプローチの仕方を学ぶことによって、u.dは先生と生徒さんのあいだを埋めていってくれるでしょう。生徒への学習に役立つだけでなく、先生自身が自分の音楽や教育に目覚めていく方法にもなっていきます。逆に言えばそれこそが、生徒への影響が一番大きいものです。 ただし、u.dの活用にはお約束があります。必ずお読みください。→音楽教室、セラピーなどでの活用をお考えの方に
身体・楽器の音楽的反応をなめらかにするために
身体、あるいは、楽器、というものは、作動のプロセスが遠く、それを物理的に変えていくことは難しいものです。u.dはそのプロセスの省略から入り、音楽と直接対話するようなものです。そうして体験が理解したことは身体へ、楽器演奏へと波紋を広げていくことができます。
療法的観点で
作業療法的な音楽療法ではなく、深く音楽の本質に根ざしたセラピーとして、u.dは人と人、人と音楽、人と感覚のあいだを取り持ってくれるでしょう。ただ、それは使い手次第です。もし、療法としての使用をめざすのであれば、深く音楽にも沈潜し、自分との対話も大事です。音楽教育という分野自体が、治癒へのプロセスだとこの方法は教えてくれるでしょう。 ただし、u.dの活用にはお約束があります。必ずお読みください。→音楽教室、セラピーなどでの活用をお考えの方に

utena drawing
もっとくわしく

たくさんの情報が浮き出てくる場所

イメージ:たくさんの情報が浮き出てくる場所

なにげなくみればこれはただの線です。
でもここにはたくさんの情報が眠っています。
この情報をひもといて、実感を確かめたり、音楽の要素を理解する道具としたり、コミュニケーションのきっかけとしたり、感覚と身体を結んだりしていくのが、utena drawing の役目です。

自分が感じていることが見えてくる

イメージ:たくさんの情報が浮き出てくる場所

一本の線を引いてみましょう。 そして、それを眺めてみたり、そのときの感覚を思い出したりしてみてください。描いている時に感じたこと。線がたどった道、表情、速度。それは、線を引いた人の体験が表に現れてきたものです。意識的なもの、無意識のもの、外部からの影響、内的なものの影響…誰よりもあなた自身が、そのことを知っているのではないでしょうか。
その線はいわば、あなたの感覚器官となって、音楽という世界に触れていくことになります。

音楽のしくみが生き生きと動き始める

イメージ:たくさんの情報が浮き出てくる場所

一方、音楽のほう。
音楽は音の点のところだけにあるのではなく、音と音のあいだにこそ、その実質がある、というのが音楽プロセス体験での音楽の捉え方です。その捉え方に従って、u.dを動かしていくと、音楽の様々な要素が浮き出してきます。音楽は動的なもの、そして時間の中にうまれた空間的なものです。

“自分”と”音楽”が生きて重なるまで

イメージ:たくさんの情報が浮き出てくる場所

utena drawing は人の感覚器官としての役目と音楽とのどちらもを反映します。この2つは必ずしもすぐに重なり合うものではありませんが、その両方を大切に扱うことで、”直接音楽に触れるような(体験者の感想です)”体験を得られます。この線描は、音楽と自分自身とつなぐ情報のプラットフォームなのです。通常の音楽学習には楽器の習得や楽譜の理解が必要です。それは、いいかえたら身体的な壁がある、ということなのかもしれません。このutena drawing を使ってのワークはその前段階をいったんすべてわすれて、音楽する感覚へ直接飛び込んでいく事ができるツールなのです。そこでの気づきは、身体へ、演奏へと波紋を広げていきます。

出会いを隔てる壁について

音楽を線にしてやりとりする、という方法は指揮法にも似て、もしかしたら誰でも思いつくものかもしれません。そして、私も最初はそんなふうに考えていましたが、そんな簡単なものではありませんでした。なぜなら、そこには描く人の大切な体験が含まれてるからです。とてもナイーブな問題がそこにあります。
だから、自分自身に対しても、誰かに音楽を伝えるとしても、「こう描くのが正しい」とやってしまうと、かなりまずいのです。なぜなら、その人の体験を誰かが上書きしてしまうことになるからです。
往々にして「正しい」は出会いを隔てる壁になります。やってみた人の体験の数だけ音楽との関係があり、だから人の数だけ線の多様性があります。そのことと、お互いに共有できる音楽の「解」「快」との矛盾。それは矛盾であると同時に豊かさの萌芽です。

音楽を描くutena drawing を
体験した皆さんの感想

アンケートから
  • 苦手だったリズムが取れるようになりました。
  • CDをきいていて、いままで聞こえていなかった音に気がつくようになりました。
  • やっていると自然に笑顔になっていました。
  • 今まで演奏しづらかったフレーズがなめらかになり、演奏に反映しました。
シンプルだけど大切なことを思い出した京都府で参加のMさん/音楽講師/音楽を描くWS参加
いろいろ考えさせられました。とてもシンプルなんだけど、大切なことを思い出しました。
4年間続けてみての感想アレキサンダーテクニーク講師/発展プログラム終了後個人ワーク
音の高低・膨らみと減衰・リズム・フレーズなどなど、ていねいに見ていくと驚くほどたくさんの発見があります。そして、描いた後にこの旋律を吹くと明らかに、パッとこのメロディを吹いた時よりスッキリと音楽に忠実に吹けます。
同じ曲でもやるたびに…ふじねこさん/マリンバ演奏/愛媛個人ワーク参加
同じ曲でも、やるたびに少しずつ変わっていきます。
「それは間違い ! 」とは言われないので、自信を持って自分の好きなように描いてもいい、というのは私には大きな安心感がありました。

u.dを使った
音楽プロセス体験ワーク

オンラインワーク

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ワークショップ

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utena drawing は
「音楽を描く」ことで
感覚体験を深めることが
できる方法です。

子どもの落書きのように、簡単に始めることができます。
utena drawing は「音楽プロセス体験」の理論のもとに丁寧に進めることで、
音程の不安や、リズムの不安にも対応できる理解、体感の修正にもつながります。
自分の演奏にむきあって、自分で表現を模索することもできるようになります。

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