ワークショップの前に渡す2つの お手紙

ワークショップの前に皆さんに読んでいくといただくために書いた文章です。
今はなかなかリアルなワークショップができない状況ですが、 実際に会場に来てもらってお会いしたときの気持ちになってこれをお渡ししたいと思います。 どうかutena drawing を始める前に読んでみて下さい。また、もしutena drawing をやってて迷ったらここへ戻ってきてもう一回読み直してみて下さい。

お手紙には2つあって、一つは、自分の体感に立ち戻って自分を大切 にしながらワークを受けていく手がかりのようなもので,もう一つはこれから入っていく世界観が描いてあります。

だれかとutena drawingを共有するときには、この文章をダウンロードしてお渡しし、一緒に読んでから始めてください。小さなお子さんの場合は、大人が充分読み砕いて理解してから、utena drawing をはじめてください。


utena drawing ワークショップの前に読んでください。

1、自分の耳と手の感覚をよく感じてください。

このワークは、音楽する、ということが、音楽と、描く人の感覚と、
内面で動いているものの共同作業となることが目的です。

見ているものにとらわれすぎると聞こえなくなることがあります。
そういう時はきくことや、筆記の感触などを確かめながら、ゆっくり進みましょう。

2、うまく描けなくても大丈夫です。
綺麗に描くことの前に、自分の体感を大切にしましょう。

3、人にはそれぞれ身体が持っているテンポ感や質感があります。
それがこのワークでは動線となって見えてきます。
穏やかであったり、さっそうと風のようであったり。
このワークではこれを受け入れたうえで、そこにどういろんな要素を取り込んでいくか、
という風に捉えてください。

4、描いているうちに 心地よさを感じることもあれば、
不快感や違和感を覚える時もあるかもしれません。
そのどちらも自分にとって大切な情報ですから、
閉じ込めないで口に出してみてかまいません。

表に出していくことで、自分でも意識に登らせることができますし、
他の人も一緒にその先を考えることができます(体験の共有)。

そしてグループの場合、いま上がってきた声に対して、
他の人も、できるだけ正誤で捉えないで、一つの体験として尊重しましょう。

5、今まで身につけてきた 技術や知識・感覚などとは
異質の世界や感覚を体験するかも知れませんが、
それをむやみに否定せず、ありのまま受け入れるようにしてみてください。

6、ワークの中で「多相」という言葉が出てくると思います。
一つのあり方を手放して、別の層をとらえることで、聴き方、描き方がかわります。
やりながら慣れていきましょう。

utena music field

PDFでダウンロードできます。

utena music field にようこそ!

ここでの作業の目的は
「自分のウチ・ソトをまたいだところに、音楽のフィールドをつくる」
ことにあります。 


音楽には、現実に鳴り響く音とともに
実にさまざまなものが、鳴り響いています。


そこにあるのは、私達が生きるこの世界に自然や建物もあれば、星や、人間の身体があったりという、具体的な「形」「質感」。
また、重い軽い早い遅い、が時間の中で動いていく経過。
感覚や感情。
そこにあるリアリティと同じものの投影があり
その実感のあるものの作用なのです。

音楽に対して、とらえどころのなかったものを
そうした具体的なイメージや体感に落としこんで、
体験し、理解して、音楽フィールドを作り上げるのが
utena.m.fでの学習の目的です。

ですから、utena.m.fでは「感じること」を大前提とします。
今そこにいる人が感じていることはウチ(内面)からのプロセスとして、
紛れもなく存在している事実です。
どんなに曖昧でも、あなたの感じることの中には本物があります。

そのフィールドで、音楽のフィールドも育っています。
それはあなた自身が力を込めて生み出す場所で、そここそが音楽が棲み着く場所となるのです。
そして。。

「感じること」は変化し、成長していくこともできる存在です。そのことを覚えおておいてください。

それによって、音楽フィールドもまた変化します。

あなたの”感じることの変化”が音楽の世界を広げるのです。

音楽、というフィールドは、本当に深く、広いものです。
おそらく誰もその全てを掴むことなんかできないでしょう。
そこに先人たちは、
人同士が「共有」するためにいろいろな工夫を凝らしてきました。

その大きな世界に「私」という小さな「感じる」生きものが関わっていきます。
「感じる」ことを灯りとしながら、この音楽のフィールドを旅し、
自らのウチソトにも音楽のフィールドを広げていきましょう。


ただ、でも、今、感じることと音楽との間には
まだ距離もあり、矛盾もあります。当然です。
音楽はとてつもない包容力なのですから。

でも、ひるまず、冒険にでかけましょう。
丁寧に小石を拾い上げながら、その中で自分自身のフィールドを作ってください。

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